【競技紹介】新時代のパラスポーツ

「車いすハンドボール」の可能性

先日のコラムでは、SPOCONがオフィシャルスポンサーとしてサポートを開始した、車いすハンドボール日本代表エース・諸岡晋之助(もろおか しんのすけ)選手の飽くなき挑戦についてご紹介しました。

一人のトップアスリートとして勝利の責任を背負い、世界一を目指してシュートを打ち続ける彼の姿に、胸を熱くされた方も多いのではないでしょうか。

諸岡選手がそこまで魅了され、情熱を注ぐ「車いすハンドボール」とは、一体どのようなスポーツなのか――。

今回は、彼が主戦場とするこの競技そのものにスポットを当て、健常者リーグ顔負けの激しさと緻密な頭脳戦、そしてこれからのスポーツビジネスや地域活性化における可能性について徹底解説します!

車いすハンドボールとは?圧倒的なスピード感を生む「独自のルール」

車いすハンドボール(主に世界基準となっている4人制)は、従来のハンドボールのスピリットを受け継ぎながらも、よりエキサイティングに進化を遂げたスポーツです。

 

・コートを広く使う「4人制」が生む超攻撃的展開

ゴールキーパー(GK)1名を含む、1チーム4名で戦います。コートの広さは通常のハンドボールと同じ(40m×20m)ため、選手1人あたりのスペースが広く、非常にスピーディーで開放的なゲーム展開が特徴です。

 

・全員攻撃!GKも加わる「数的優位」の駆け引き

攻撃側は、GKも前線に上がって全員で攻めることが可能です。これにより、常に「4対3」という攻撃側が有利なシチュエーションが作られるため、健常者のハンドボール以上にゴールが次々と決まる、スリリングな「点取り合戦」が繰り広げられます。

 

・障がい有無や度合いを超えた「クラス分け制度」

選手には障がいの度合い(持ち点:0.5点~4.5点)が設定されており、コート上の4名の合計点が「12点以内」に収まらなければなりません。このルールにより、重度障がいの選手から軽度障がいの選手まで、それぞれの強みを活かしたチーム編成が必要となり、高い戦略性が求められます。

 

 

ここが面白い!車いすハンドボール「3つの見どころ」

1.激しい車いす同士のぶつかり合い(コンタクト)

シュートを阻止するためのディフェンス、それをかいくぐるオフェンス。車いす同士がガツンとぶつかり合う激しいコンタクトは、パラスポーツならではの迫力です。一瞬の隙を突く車いすのターン技術(チェアスキル)からも目が離せません。

 

2.トップリーグと変わらない「緻密な頭脳戦」

スピードが速い分、一瞬の判断ミスが失点に繋がります。パス回しの戦術、スペースの作り方、攻守の素早い切り替え(トランジション)など、トップレベルのチームでは健常者のトップリーグと変わらないハイレベルな戦術・頭脳戦が展開されています。

 

3.男女が同じコートで戦う多様性

4人制の車いすハンドボールでは、コート上に必ず1名以上の女子選手(または持ち点にボーナスが加算される仕組み)が含まれるルールが一般的です。性別や障がいの垣根を超え、一つのチームとして世界を目指す姿は、現代の多様性を体現しています。

 

 

スポーツビジネス・地域活性化へのインパクト

車いすハンドボールは、今後のスポーツビジネスにおいて「未開拓のエンターテインメント」として高いポテンシャルを秘めています。

 

・DE&I(多様性・公平性・包括性)の象徴としての価値

障がいの有無や性別に関わらず、ルールを工夫すれば誰もが一緒に楽しめるのが車いすハンドボールの強みです。企業の社内イベントや地域コミュニティでの体験会を通じ、DE&Iを具現化するシンボルとして非常に高い価値を持っています。

 

・観客を魅了する「見せるスポーツ」への発展

試合展開が早く、ゴールが多く決まる性質は、初見の観客でもルールが分かりやすく、エンターテインメントコンテンツとして非常に優秀です。地方自治体やプロスポーツチームと連携したエキシビションマッチなど、地域の新たなスポーツイベントとしての活用が期待されます。

 

 

誰もが熱狂できる、新時代のインクルーシブスポーツ

2024年の世界選手権で日本代表が世界5位へ躍進したことを皮切りに、国内でも急速に普及の波が広がっている車いすハンドボール。単なる障がい者スポーツの枠組みを超え、新たなスポーツエンターテイメントとしての第一歩を踏み出しています。

 

SPOCONは、諸岡晋之助選手のサポートを通じて、この魅力あふれる競技の普及と、ビジネス領域における新たな価値創造をこれからも全力で応援していきます。