ご当地うどんを紹介!
ご当地うどんは、その土地の気候や歴史、風土が詰まっています。太さやコシ、つゆの味わいが地域ごとに個性を放ち、一杯ごとに旅の風情を感じさせてくれます。
今回は、全国各地で愛されるご当地うどんを紹介します!

讃岐うどん
まず圧倒的な存在感を誇るのが香川のソウルフード、 讃岐うどん です。
コシの強さが特徴で、噛むたびに小麦の甘みが広がります。セルフ形式の店が多く、薬味や天ぷらを自分で選ぶ楽しさも魅力のひとつです。
朝から行列を作って一杯のうどんを食べる光景は、県民の生活リズムに組み込まれているように見えます。
水沢うどん(群馬県)
次にご紹介したいのは 水沢うどん(群馬県) です。日本三大うどんの一つで、白く美しい麺が特徴です。
シンプルに冷たいつゆでいただくことが多く、透明感のある喉ごしが上品です。
修行僧に振る舞ったのが始まりとされ、その清らかな歴史は一口食べるとなんとなく伝わってきます。
伊勢うどん(三重県)
対照的なのが 伊勢うどん(三重県) です。驚くほど柔らかい極太麺に、濃いタレをからめて食べるスタイルです。
初めて食べると「これはうどんなのか?」と戸惑いますが、地元の人にとってはソウルフードです。
伊勢神宮を参拝した旅人に、消化の良いうどんを提供したのがルーツとされ、柔らかさには優しさが詰まっていると感じます。
きしめん(愛知県)
きしめん(愛知県)は平たい麺でつるりとした喉ごしで、汁との絡みも抜群です。
名古屋らしく鰹だしと濃いめの味付けで、食欲をぐっと引き立てます。麺の形を変えるだけで、ここまで他のうどんと印象が違うのかと驚かされます。
武蔵野うどん
関東には 武蔵野うどん という“噛みごたえの怪物”があります。太く硬い麺を肉汁につけて食べる豪快な一品で、農作業の合間に力をつける料理として発展したと言われています。
顎が疲れるほどのコシは、もはやトレーニングに近いものですが、食べ終えると妙な達成感があり、リピーターになる人も多いです。
まとめ
今回は、日本のご当地うどんを紹介しました。
他にも、秋田には細く滑らかな乾麺でありながらコシが強いのが特徴の 稲庭うどん や、山梨には味噌仕立ての汁で煮込む ほうとう があり、これもうどんの仲間とされています。
ラーメンが「進化」と「個性」で広がってきたとすれば、うどんは「地域」と「暮らし」に根ざして多様化してきたと言えるでしょう。
次に旅をするときは、観光名所だけでなく「ご当地うどん」も探してみてはいかがでしょうか。