@の読み方
日本では、アットマークと呼ばれるこの記号。
台湾在住の日本人女性が、インスタグラムに台湾では@を「小老鼠(小さいねずみ)」と読むことに驚いたという内容を投稿をしました。
その投稿を見た台湾人は、「台湾人しか使わないのか!」いと驚き、投稿は大バズりしています。
他の国ではどのような呼び方をしているのか、調べてみました!

@の歴史
もともとこの「@」は中世ヨーロッパの商業書類で「単価を示す略語」として使われていた記号でしたが、1971年にレイ・トムリンソンが電子メールアドレスの中で「どのユーザーがどのホストに属するか」を示すために選んだことで、一気にグローバルスタンダードになりました。
キーボード上で押しやすく、当時ほとんどテキストに現れなかった点もその理由です。
現代ではメールアドレスだけでなく、TwitterやInstagramのメンション、プログラミング言語でのデコレーターやアノテーションなど、さまざまな場面で「@」が大活躍しています!
@は○○に見える
英語では「at」、日本語では「アットマーク」、フランス語では「arobase」と呼ばれます。
ドイツではくるっと丸まった形を猿に見立てて「Klammeraffe(かぎ括弧サル)」、イタリアではその渦巻きをカタツムリに見立てて「chiocciola(カタツムリ)」、オランダでは「apenstaartje(小さなサルのしっぽ)」、スウェーデンでは「snabel-a(象の鼻A)」とユーモアたっぷりの愛称があります。ポーランドの「małpa(サル)」、チェコの「zavináč(発酵ロール菓子)」、ロシアの「sobachka(子犬)」、トルコの「et işareti(et記号)」、ヘブライ語の「shtrodel(シュトゥーデル菓子)」も、その国の文化や日常のモチーフを映し出しています。
かたつむりのようにも
スペイン語圏ではarroba(質量の単位の名称にもなる)、フランス語ではarobaseに加えてescargot(エスカルゴ)という呼称もあります。
イタリア語ではchiocciolaやchiocciolina、ウクライナ語ではравлик(小さなかたつむり)、ベラルーシ語ではслімак、韓国語では골뱅이(ゴルベンイ)といった具合に、記号の渦巻き状をかたつむりや巻き貝に見立てたユニークな呼び名が多いです。
動物にたとえられる@
中国語では「小老鼠(xiǎo lǎoshǔ=小さなネズミ)」と呼び、ハンガリー語では「kukac(クカーチ=芋虫・ミミズ)」、ギリシャ語では「παπάκι(パパーキ=小さなアヒル)」、ブルガリア語では「маймунка(マイムンカ=子ザル)」、ルーマニア語では「șoricel(ショリチェル=小ネズミ)」、フィンランド語では「kissanhäntä(キッサンハンタ=猫のしっぽ)」、ポルトガル語(ポルトガル・ブラジル)でもスペイン語と同じく「arroba(アローバ)」と呼ばれています。これだけ動物や身近なモチーフに例えられています。
まとめ
世界で様々な呼ばれ方をしている「@」を紹介しました。
その国の、食文化や地域の動物が表れていると感じました。他の記号もこのように、様々な呼び方をされているものがあるかもしれませんね!