給食が小さなコース料理の国
給食は日本の中でも、地域によって特色がでますよね。
世界に視点を向けるとどのような違いがあるのか、4か国を調べてみました!

日本
日本では、主に市町村が運営する給食センターで調理した温かい料理を学校に配送し、生徒自身が教室で配膳と片付けを担当します。
献立は主食(ご飯またはパン)、主菜、副菜に加えて牛乳や時にはデザートを組み合わせたバランス重視の内容です。
地産地消の食材を積極的に取り入れ、旬の野菜や魚介を使うことで地域の特色を味わう機会にもなっています。
食事中のあいさつや正しい箸使い、食後の歯みがきなどは食育の一環として取り入れられ、クラス全員が同じメニューを一緒に食べることで協調性や礼儀作法も育まれます。
フランス
フランスの学校給食はコース料理のように構成され、前菜からメイン、付け合わせ、チーズ、デザート、パンと進むのが一般的です。校内のカフェテリアで配膳スタッフが一人ひとりに提供し、各皿の役割やフランスならではの食材の由来、テーブルマナーを学ぶ機会になっています。
給食費は保護者負担ですが、低所得家庭向けの補助制度が充実しており、誰もが質の高い食事を楽しめるようになっています。
アメリカ
アメリカでは、セルフサービス式のカフェテリアが主流で、トレイに区切られたエリアから生徒が好みのメニューを自由に選べます。
ピザやハンバーガー、チキンナゲットといったアメリカンスタイルの料理に加え、サラダバーやフルーツが並び、栄養バランスを自分で調整できるのが特徴です。
連邦政府が運営する「National School Lunch Program」により、低所得世帯の子どもたちには無料または低価格で給食が提供され、食の選択肢の多さとともに、ヘルシー志向を後押しする動きも年々強まっています。
スウェーデン
スウェーデンにおける学校給食は、北欧福祉国家の理念を反映し、すべての子どもに無償で提供される高品質な食事が特徴です。中央給食センターから各校へ温かい主菜やサラダバー、パン、果物が配送され、ベジタリアンやアレルギー、宗教的配慮にもきめ細かく対応されています。給食は「福祉サービス」の一環と位置づけられ、栄養バランスと子どもの健康を何よりも優先。無料であることから、家庭の経済状況に左右されずに等しく栄養のある食事を摂ることができます。
まとめ
世界の給食の違いは、もちろん食べ物や文化の違いも関係しますが、福祉の分野も大きく関わっていると感じました。
多くの子どもが食事に困ることなく、楽しい学校生活を送られたらいいですね。