ユニークな世界のお祭り
この時期になると日本では、夏祭りや七夕まつりが行われますね。
今回は、世界ではどのようなお祭りがおこなわれているか調べてみました!

リオのカーニバル(ブラジル)
リオデジャネイロで毎年2月末から3月初旬にかけて開催されるリオのカーニバルは、世界最大規模を誇るお祭りです。
街中が陽気なブラジル音楽と鮮やかな衣装で埋め尽くされ、特にサンボドロモと呼ばれる専用会場で行われるエスコーラ・ジ・サンバのパレードは「地上最大のショー」と称されます。
パレードには何千人ものダンサーと楽団が参加し、巨大な山車(Carros Alegóricos)が次々とステージを彩ります。
太鼓類やスネア、タンボリンという楽器などで構成されるバテリア(打楽器隊)が刻むリズムは圧巻で、旗手とダンサーが織りなす華麗なフォーメーションはまさにブラジル文化の粋を結集したものです。
ホーリー祭(インド・ネパールなど)
ホーリー祭はヒンドゥー教の春祭りで、色粉や色水を掛け合う「色の祭典」として世界的に知られています。
善が悪に勝利する古い伝説を祝う儀式から発展し、ホリカ・ダハン(大焚火)で厄を祓い、その翌日に街中を真っ赤や青、緑の粉で彩るドゥルヘンティに至る2日間のお祭りです。
初日の夜には村や街角で大焚火が焚かれ、参加者は火を囲んで祈りと踊りを捧げます。翌朝になると、地元の人も観光客も一体となって色粉(グーリ)を投げ合い、至る所が虹色の煙に包まれる光景は他に例を見ない神秘的な体験です。道端の屋台から流れるボリウッドソングに合わせて踊り明かす情熱は、日本のお祭りでは味わえない種類の高揚感をもたらします。
トマティーナ祭(スペイン)
スペイン東部バレンシア州の小さな町ブニョールで、毎年8月最終水曜日に開催されるトマティーナ祭は、一斉に成熟したトマトを投げ合う世界的にも珍しいお祭りです。
2025年は8月27日(水)に行われ、町中が真っ赤に染まる光景は「世界一陽気なケンカ」とも呼ばれます。
朝9時頃からメイン会場に参加者が集まり、10時頃には高さ約10メートルの柱に吊るされた生ハムを取り合う「パロ・ハボン(Palo Jabón)」の儀式がスタートします。生ハムが下ろされると合図の大砲が鳴り、11時から12時までの1時間、トマト投げ合戦が繰り広げられます。
ソンクラーン(タイ)
ソンクラーンはタイの旧正月にあたる伝統行事で、毎年4月13日から15日にかけて全国各地で水を掛け合いながら新年を祝います。
この3日間はもともと家族で集まり先祖を供養し、水をかけながら互いの無病息災を祈る厳かな儀式でしたが、近年では全土を挙げた大規模な「水かけフェスティバル」へと発展し、2017年にはユネスコの無形文化遺産にも登録されました。
本来のソンクラーンでは、まず寺院で仏像に聖水をかけてお清めを行い、長輩や親族の手にも清めの水を注いで敬意を表します。その後街や村の通りに繰り出し、バケツや柄杓、水鉄砲を手にした人々が「無病息災」「幸運招来」を願いながら互いに水を掛け合う光景へと移行します。誰にかけても「無礼講」とされ、かけられた人が怒ってはいけないという暗黙のルールも残っています。
まとめ
世界には陽気で独特なお祭りがたくさんありますね。日本のお祭りも海外の方から見たら不思議な感覚かもしれません。
海外旅行に行ったときにはぜひ体験してみてはいかがでしょうか。