日本と海外はワークスタイルが違う
日本の働き方を「普通」だと思っていませんか？
海外に目を向けると、仕事の進め方や考え方がまるで違う世界が広がっています！
日本の働き方
終身雇用
日本のワークスタイルを象徴する「終身雇用」は、もともと当たり前ではなく、戦後の高度経済成長期に人材を確保するために広まった制度です。
かつては能力に応じて給与が決まる成果主義が主流で、転職も一般的でした。しかし大量の人材が必要になった1960年代、大企業を中心に安定を重視した働き方が求められ、終身雇用が定着しました。
しかし、現在では働き方の多様化や日本経済の停滞により、終身雇用を維持するのが難しくなっています。
転職を選ぶ人も増え、IT化や成果主義の浸透もあって、終身雇用制度を続ける企業は減少しています。
サービス残業を含む長時間労働
日本ではサービス残業を含む長時間労働が依然として多く、「日本人は働き過ぎ」と言われる背景になっています。
本来、法定労働時間を超える残業には割増賃金の支払いが義務づけられており、サービス残業は労働基準法違反です。
しかし、人手不足や仕事量の多さから、サービス残業を「仕方ない」と受け入れる現場も多く、勤務時間の虚偽申請や残業時間の切り捨て、始業前の事実的な労働などが常態化しています。
サービス残業は日本の労働環境の中でも特に問題視される慣習であり、企業と従業員が協力して解消していくことが求められています。
他にも日本では有休休暇が取りづらく、長時間労働や休むことへの罪悪感が根強く残っています。
また、日本特有の新卒一括採用では学生が長時間就職活動を行い、多人数を一度に採用する仕組みが続いています。
これらは海外とは大きく異なる、日本の働き方の特徴です。
欧米の働き方
〈アメリカ〉
アメリカでは実力主義が強く、新卒と中途の区別なく即戦力が求められます。
学生はインターンで経験を積み、転職も一般的で人材の流動性が高いため、終身雇用は存在しません。
また、日本のような新卒一括採用ではなく通年採用が基本で、学業を最優先する仕組みになっています。
労働時間は日本より長いという統計もありますが、日本特有のサービス残業は含まれていない点が特徴です！
〈ドイツ〉
ドイツは勤勉な国として知られていますが、実際はタイムマネジメントが徹底されており、平均労働時間は日本より大幅に短いです。
決められた時間内で成果を出すことが重視され、長時間労働には厳しい制限があります。
また、学生時代から職業教育を受けられる「デュアルシステム」が整っており、早期に専門スキルを身につけるため、転職は日本より少ないのが特徴です。
〈オランダ〉
オランダは休暇制度と労働制度が非常に充実しており。育児休暇や産前産後休暇は所得100％保証で、企業は申請を拒否できません。テレワークや週3勤務など柔軟な働き方も広く普及し、非正規社員でも正規社員とほぼ同等に扱われます。
こうした制度により、世界でもトップクラスのワークライフバランスを実現している国です！
まとめ
海外の事情と比較すると、日本特有の職業環境が抱える問題点も見えてきます。
こうした問題点を解決するためには、「自社の働き方」について正確に現状を把握することが大切です！