タイの食文化 Part2

屋台文化が支えるタイの日常食

タイの朝は、キッチンではなく屋台から始まります。

通勤や通学の途中、人々は立ち寄った屋台でおかゆを食べ、焼き立ての串焼きを頬張り、一日のエネルギーを補給します。

そこには、外食が特別ではなく「暮らしの一部」として根付いた、タイならではの食文化があります。

このコラムでは、屋台の朝ごはんを中心に、家庭の味やスイーツまで、タイの日常を支える食の風景を紹介します!

 

 

 

 

朝ごはんは屋台で

タイでは、屋台で朝食を買うことはごく普通の光景です。

外食は特別のものではなく、日常生活の一部として屋台が人々の暮らしを支えています。

定番の朝食の一つが、おかゆの「ジョーク」です。砕いたお米を煮込み、ひき肉や卵、シーフードなどをトッピングして食べます。消化が良く、朝でも食べやすいため、多くの人に親しまれています。

また、串に刺した豚肉の炭火焼き「ムーピン」と、もち米のセットも人気です。甘辛い味付けのムービンは、日本の焼き鳥に少し似ており、気軽に食べられる朝食として親しまれています。

 

ジョーク

 

ムービン

 

子どもにも人気の屋台スナック

子どもたちに人気なのが、甘くない揚げパンの「パートンコー」と、豆乳の「ナーム・タウフー」です。

パートンコーは、練乳や緑色の甘いクリーム、ナーム・タウフーにつけて食べることが多く、朝食というよりおやつのような感覚で楽しまれています。緑色のクリームは、植物の葉を使って色付けされたものです。

 

パートンコー

 

ナーム・タウフー

 

お母さんの味・卵料理「カイチアオ」

家庭の味として多くの人が挙げるのが、タイ風オムレツの「カイチアオ」です。

タイ語で「カイ」は卵、「チアオ」は揚げるという意味で、卵をたっぷりの油で揚げるように調理します。

具材は、ネギや豚ひき肉、トマト、ジャガイモなど家庭によって様々です。中はふんわり、外はサクサクとした食感が特徴で、ご飯によく合う料理です。

 

カイチアオ

 

南国フルーツと彩り豊かなスイーツ

タイは一年を通してフルーツが豊富に採れる国です。暑い時期には、パパイヤ、グアバ、スイカ、パイナップル、バナナなどを使ったフレッシュジュースが街中に並びます。

また、タイの人々は甘いものが大好きなので、ココナッツミルクやフルーツ、豆類を使ったスイーツが数多くあります。

蒸したもち米にココナッツミルクをかけて、マンゴーを添えた「カオニヤオ・マムアン」は、タイを代表するスイーツの一つです。

さらに、豆のあんをゼリーで包んだ「ルーク・チュップ」は、見た目も美しく、タイらしい華やかさを感じさせます。

 

カオニヤオ・マムアン

 

ルーク・チュップ

 

タイの行事食

毎年4月13日から15日にかけて行われるタイの新年行事、水かけ祭り(ソンクラーン)の時期には、「カオチェー」と呼ばれる宮廷料理を味わう風習があります。

炊き上げた少しかためのジャスミン米に、ジャスミンの花で香りを移した冷たい水を注いで食べる料理で、暑い季節でもさっぱりと食べられるのが特徴です。見た目や食感は、冷たいお茶漬けに近い印象があります。

一緒に添えられるのは、味付けのしっかりとした揚げ物や炒め物。淡白なご飯との対比を楽しみながら味わうのが、カオチェ―ならではの食べ方です。

 

カオチェ―

 

 

まとめ

タイの食文化は、屋台を中心に人々の暮らしと深く結びついています。

朝は屋台で手軽に朝食をとり、家庭ではお母さんの味を楽しみ、日常の中でフルーツやスイーツが自然に食卓に並びます。特別な日には、行事食として伝統的な料理が受け継がれ、食を通して季節や文化を感じることができます。

屋台から家庭、そして行事へと続く食の風景は、タイの人々にとって欠かせない日常そのもの。

食事は単なる栄養補給ではなく、人と人をつなぎ、暮らしを豊かにする大切な時間です。