インドネシアの主食-米を中心とした食生活
インドネシアの食文化は、人々の暮らしや価値観を映し出す大切な存在です。
毎日の食事として欠かせない主食、家庭で親しまれている料理、そして行事の場で楽しまれる特別な料理には、それぞれに意味があります。
ここでは、インドネシアの主食・家庭食・行事食を通して、その食文化の特徴を見て行きます!
インドネシアの主食は―お米
インドネシアでは、米は食事の中心となる存在で、「ご飯を食べてこそ一人前の食事」と考える人も少なくありません。世界でも有数の米生産国であり、国内の多くの地域で稲作が行われています。
主に食べられているのは、日本の米に近い中粒のジャパニカ米や、細長い形のインディカ米です。
ジャパニカ米はジャヤポニカ米とインディア米の特徴をあわせ持つことから「ジャワ型」とも呼ばれ、炊いたご飯をおかずと一緒に食べる習慣は日本と良く似ています。
また、地域や生活環境によっては、米以外の食品も主食として利用されています。
麺類やいも類、バナナのほか、サゴヤシから採れるサゴでんぷんもその一つです。
サゴでんぷんは、日本の片栗粉に似た性質を持ち、熱湯で溶いてとろみを出し、パンケーキや麺、パンなどさまざまな料理に加工されます!
朝食は一日のはじまりを支える大切な食事
インドネシアでは、一日のスタートがとても早いのが特徴です!
イスラム教が多く、早朝4時半ごろから礼拝が行われ、その後に朝食をとる人が多くいます。朝ごはんには、鶏肉入りのおかゆ「ブブル・アヤム」や「ナシゴレン」など、ご飯を使った料理がよく選ばれます。
インドネシアでは、朝食を一日の中で特に大切な食事と考える人が多く、家庭や屋台でしっかり食べてから学校や仕事へ向かいます。
家庭に受け継がれる「おばあちゃんの味」
近年は共働き家庭が増えていますが、祖父母と同居する家庭も少なくありません。
そのため、平日の夕食を祖母が担当することも多く、家庭の味として「おばあちゃんの料理」が身近な存在になっています。
また、別々に暮らしていても、週末に実家へ帰る習慣があるため、家庭の味にふれる機会が多いのも特徴です!
定番の家庭料理と親しまれるメニュー
インドネシアの家庭料理として代表的なのが「ナシゴレン」と「ソト・アヤム」です。
ナシゴレンは、米を炒めた料理で、「ナシ」はご飯、「ゴレン」は炒めるという意味を持ち、日本でもよく知られています。
一方、ソト・アヤムはスパイスの香る鶏肉スープで、日本のみそ汁のように日常的に食べられ、ご飯にかけて味わうこともあります。
そのほかにも、野菜にピーナッツソースをかけた「ガド・ガド」や、焼きそば風の「ミーゴレン」、鶏肉の串焼き「サテ・アヤム」など、家庭で親しまれている料理がたくさんあります。
地域の味「ンペンぺ」
「ンペンぺ」は、魚のすり身とキャッサバ粉を混ぜて作る練り物料理で、南スマトラ州パレンバンの名物として知られています。揚げて甘辛いタレにつけて食べるのが一般的ですが、家庭では麺料理に加えたり、タマリンドのソースをかけて楽しまれることもあります!
おやつの時間も楽しみのひとつ
インドネシアでは間食の習慣があり、おやつが日常的に楽しまれています!
家庭で作られるのは、赤砂糖のゼリー「アガール」や、屋台で売られる甘いパンケーキ風のお菓子「マルタバ・マニス」が人気です。
また、卵や肉を包んだ「マルタバ・テロ―ル」は、軽食として親しまれています!
お祝いの席に欠かせない「ナシ・トゥンペン」
インドネシアでは、独立記念日や誕生日、結婚式などのお祝いの場で「ナシ・トゥンペン」を食べます!
黄色いご飯を山の形に盛り、周りにおかずを並べて、みんなで分け合います。山の形や添えられる野菜には、感謝や幸せ、長生きなどの願いが込められています。
まとめ
インドネシアの食文化は、米を中心とした日々の食事から、家庭の絆を感じる家庭料理、そして人々の願いや感謝が込められた行事食まで、暮らしと深く結びついています。何気ない毎日の一皿や、お祝いの席で囲む料理には、宗教観や地域性、家族を大切にする気持ちが根付いています。
食を通して見えてくるインドネシアの文化は、人々の生活の豊かさと温かさを伝えてくれます。