アニメや漫画が海外で愛される理由とは?

アニメや漫画が海外で”宗教的に”愛されるのはなぜ?

 

日本のアニメや漫画は、いまや世界中で宗教レベルと表現されるほど熱狂的に愛されています。

なぜここまで人々の心をつかみ、文化の壁を越えて広がったのでしょう?

その背景には、日本の作品が持つ独自の魅力と、海外の人々の価値観に響く普遍性があります。

 

 

 

日本のアニメ・漫画はなぜ「感情描写」が抜群に細かいのか

日本のアニメや漫画が世界のファンを魅了する最大の理由の一つが、キャラクターの感情描写の細かさです。

日本文化には、わずかな変化や儚さに意味を見出す「もののあはれ」の感性が根付いており、この精神が表情や仕草の微妙な変化を丁寧に描く表現スタイルへとつながっています。漫画ではコマ割りや余白、表情のクローズアップが心理の機微を伝え、アニメでは声優の演技や「間」の置き方、視線や指先の動きなどがキャラクターの心の揺れをリアルに表現します。

この様な細部へのこだわりが積み重なることで、キャラクターがまるで実在する人物のように感じられ、視聴者の共感はより深くなります。

また、微妙な表情や沈黙が多くの解釈を生み、ファンの考察や語り合いを促して作品世界への没入を強めます。こうした繊細な感情描写こそが、日本のアニメ・漫画が国境を越えて支持され続ける大きな理由です!

 

「日本に興味を持ったきっかけ」アニメが最大の要因

平成30年に行われた映像産業振興機構による「クールジャパンの再生産のための外国人意識調査」から見ますと、「日本に興味を持ったきっかけ」では「アニメ・漫画・ゲーム」が欧米でおよそ75%、アジアで56.6%で最大の割合を占め、日本に興味を持つきっかけとなっています。

一方、北米では割合が約23%と低く、代わりに「日本食」が最も大きなきっかけになっています!

また、現在興味のある分野でも、欧州とアジアでは引き続き「アニメ・漫画・ゲーム」が最多ですが、北米では同様に「日本食」への関心が最も高いという結果でした。

 

アニメツーリズムとは

アニメや漫画の舞台となった場所を「聖地」として訪日外国人が訪れることが増えています。また最近では旅行代理店がアニメや漫画に関する「聖地巡礼ツアー」も増加傾向にあります!

世界的に知られている日本のアニメや漫画を活用したインバウンド誘致は、重要となっています。

特に『君の名は。』では、舞台となった岐阜県飛騨地方が国内外から多くのファンを呼び込み、聖地巡礼スポットとして人気が急増しました。

 

まとめ

繊細な感情描写や魅力的な物語は国境を越えて愛され、ファンの行動は”聖地巡礼”という新しい観光の形まで生み出しました。

作品を通じて日本に興味を持つ人も増え、日本文化の入り口として大きな役割を果たしています。

これからも日本のアニメ・漫画は、世界と日本をつなぐ架け橋として成長し続けるでしょう!